とある日曜日に、ふらっと訪ねたくなったマルチネス。 この街には知り合いもいないし土地勘もまるでない。いちど列車で通っただけだ。
では、なぜ突然訪ねたくなったのか？それは近くに美しい橋があるからである。 ちょうどその気になったのが午後だったので、夕方の美しい橋を写真に取れると思ったのだ。 そこで車を走らせる。サンノゼを回り、「イースト・ベイ。」と呼ばれる地域を通り、 サンフランシスコを対岸に見てさらに北上、一時間半ほどでサニーベールからマルチネスに到着。
到着するや否や、ディーゼル機関車の図太い警笛が響いてくる。 慌てて写真を撮りに駅に走る。ここで撮影しておかないと、次にいつ列車が来るか分からない。
と、思ったのだがそれは正しくないことが分かった。 「またかい。」というくらい、図太い警笛は列車の到着を知らせてくれる。
考えてみると、ここマルチネスは二種類の列車が分岐する駅なのだ。 南行の列車は「サン・ワキン路線」と言って、ベーカーズフィールドを目指す。 東行の列車は「キャピトール・コリドール路線」だ。州都サクラメントへ向かう。 そしてそれぞれの逆向きは、仲良くオークランド、サンフランシスコに向かって走る。
列車がたくさん来るわけだ。
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