Sunny Keita



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10月5日(金) リディア

今日は朝寝坊、もう11時だ。
お昼ご飯を頂くために、ポールの家に行く。
ポールの家はユリア邸から地下鉄で二駅、そこからバスで少しだ。

家に着くと、既に、にんにくの香りが心地よい。
トマト、なす、にんにくのソースをかけたパスタが、お昼だ。
旨い。「この味なら、日本でレストランを開けるよ!」と言うと、
ポールはちょっと乗り気。でも相変わらずクール。

この後ユリアは出勤。私はポール家を出て、ワジェンキ公園にいく。
公園までの道のりに在ポーランド日本大使館があるが、
建物がいかめしく、おまけに「菊の御紋章」が必要以上に大きい。
豪華過ぎだ。
後でユリアにこの話をしたら、「中国や米国の大使館はもっと豪華だ。」
と言って、慰めてくれたが。

ワジェンキ公園は、元々は王家の避暑地である。
池の上に建つ御殿や、屋外劇場が美しい。
今日は天気も良く、つい昼寝してしまった。
公園の木々も、少し盛りを過ぎた感はあるが、程よく紅葉している。
よく見ると落ちているのは栗だが、殻にトゲが無い。
単なる突起がぽつぽつと出ている。日本の栗は進化形か?。

この後は路面電車(トラム)で移動。
一日券(200円くらい)で、新旧様々な電車に乗り放題。
古い電車の暖房が心地よい。のだが、
行き先を理解せずに乗るので、何回も乗りかえる羽目に。

ようやく、夕暮れのサスキ公園に到着。
「無名戦士の墓」の前で目を閉じる。
衛兵の交代は、規律ある歩調が見事で、つい見とれてしまう。
墓の壁石に目をやると、過去の戦乱が刻まれている。
壁石を埋め尽くす、戦乱の多さに呆然とする。
今のところ「ナチスに対する蜂起」が最後だ。これ以上増えないでほしい。

そろそろトイレに行きたいのだが、
悔しいことに、どのトイレも有料だ。
しっかりと「トイレおばさん」がいるのだ。
もう我慢できないので、仕方なく1ズオティをを払う。
しかし良いことに、有料だけあってとても清潔だった。

午後8時。リディア邸にお邪魔する。
リディアは、ユリアとは双子姉妹だ。
でも雰囲気が全然違う。リディアの方が物腰が柔らかい。
というより、ユリアの性格がきつめと言ったほうが良いかもしれない。

どうもポーランド人は、普段からホームパーティーをしているようで、
今日もリディア、その友達のポーランド人、
リディアがロシアで知り合ったドイツ人、私と、よりどりみどりだ。
男性は私も含めて2人、対して女性が5人。
西洋美女に囲まれてクラクラする。
証拠写真を撮りたいのだがカメラを持っていない。

ワインと、サラダと、いも料理。
リディアがロシアに行った時の写真。
非常に居心地が良かった。ただ、ユリアも来れれば良かったのだが。

私がユリアの家に帰ったのは11時過ぎだったが、
ユリアが帰ってきたのはさらに遅く、真夜中だった。
仕事は9時に終わるはずなのだが、忙しそうだ。
でも私としては、帰ってこないと思っていた。
ポールの家に行くと思っていたのだ。
ポールは昨日、私がユリアの家に泊まることに対して、
やきもちを焼いていたから...。
そんなことを考えながら眠ってしまった。
疲れているユリアに、やさしい言葉くらいかければいいのに情けない。


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